1853〜1890年 · 画家
フィンセント・ファン・ゴッホのサイン
オランダの画家(1853〜1890年)
フィンセント・ファン・ゴッホとは
フィンセント・ファン・ゴッホは1853年にオランダのズンデルトで生まれ、1890年にフランスのオーヴェル=シュル=オワーズで37歳で亡くなりました。画家として活動したのはわずか10年ほどですが、「ジャガイモを食べる人々」「ひまわり」「星月夜」など、約850点の油彩と、さらに多くの素描を残しました。
現存する800通を超える手紙の大半は弟テオに宛てたもので、画家が残した記録としてもっとも豊かなものの一つです。そこには、サインの理由も書かれています。
サインの物語
ゴッホは、署名した絵にただ「Vincent」と書きました。1888年3月25日ごろ、アルルからテオに宛てた手紙で、パリのアンデパンダン展に出品される絵について触れ、今後はカタログに載せる名前を、キャンバスに署名しているとおりファン・ゴッホではなくVincentにしてほしいと頼んでいます。フランスの人たちはこの姓を発音できないから、というのが理由でした。
すべての絵に署名したわけではありません。署名のない絵も多く、署名したのは、完成していて展示や販売に足ると考えた作品が多かったようです。ロンドンのナショナル・ギャラリーにある1888年の「ひまわり」はその一つで、「Vincent」の名が黄色い花瓶の上に青で描かれています。隅に添えたラベルではなく、絵の一部なのです。
絵の具と筆で署名したため、サインは絵ごとに変わります。大きさも色も位置も、構図に合わせているのです。一方、手紙の署名はインクで、たいていやはり「Vincent」とだけ書かれ、話題にしている作品の小さなスケッチが添えられることもありました。
サインの特徴
フランスの買い手が発音できるように選んだ、「Vincent」だけのサイン。
絵の中の色を使った筆の文字。「ひまわり」の花瓶の青のように。
名前はいつも隅とは限らず、物の上や選び抜いた場所に置かれます。
署名のない絵も多く、署名は満足のいく作品のしるしであることが多かったのです。
自分のサインに似た雰囲気を出すには
- サイン作成の「文字入力」タブで、名前だけを入力してみましょう。Mr Dafoeのようなマーカー風の太い書体を傾き0°にすると、絵筆の一筆のような重みが出ます。
- もっとラフな手描きの雰囲気にするなら、「手書き」タブでゆっくり力強く書きましょう。パッドはゆっくり書くほど線が太くなります。
- インクを「青」にすれば、「ひまわり」のサインへのさりげないオマージュになります。
- 姓がほかの人にとって発音しにくい、綴りにくいなら、創作活動に名前だけのサインを使うのは、おしゃれなだけでなく理にかなった選択です。
原本を見られる場所
リンク先は資料館、図書館、美術館、ウィキメディア・コモンズです。
フィンセント・ファン・ゴッホのサインについてよくある質問
ゴッホはなぜ「Vincent」と署名したのですか?
1888年3月、テオへの手紙で、フランスの人はファン・ゴッホと発音できないのでキャンバスには「Vincent」と署名していると書き、カタログにもそう載せてほしいと頼んでいます。
ゴッホはすべての絵に署名しましたか?
いいえ。署名のない絵も多くあります。完成していて見せる価値があると考えた作品に署名することが多かったようです。
「ひまわり」のサインはどこにありますか?
ナショナル・ギャラリーの1888年の「ひまわり」では、黄色い花瓶の上に「Vincent」と青で描かれています。